冬といえば蟹ですね。
最近は輸送システムの技術が発達し、冬だけではなく1年中蟹が食べられる事は蟹好きにとっては、とてもうれしい事ではありますが蟹の旬てことになると僕は冬って気がします。
また産地に出向いてそこで食する蟹が一番趣があって良いですね。
とはいえ、今やネットでも手軽に蟹が手に入り冒頭でも書いたように輸送システムも良いのでとても美味しい蟹が食べられます。
さて、今回の記事では【食べられる蟹の種類】【蟹の御三家】にクローズアップし、またおすすめな食べ方についても触れつつ記事を書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。
食べられる蟹の種類
蟹は世界中で5000種類以上、日本国内だけでも1000種類以上が生息していると言われています。
この中でもタラバ・ズワイ・毛ガニの3種類は多く市場に出回っているものです。
ここではそのほか、産地でしか味わえない蟹やその他美味しい蟹などを見ていきましょう。
ワタリガニ
ガザミとも言われ瀬戸内海で蟹といえばこのワタリガニの事をいう人が多いです。
足の先がヒレの形をしており海を泳いで渡る事からこの名が付けられたとも言われています。
大きくなると25㎝・1㎏近くになりますが、稚ガニの頃は10㎝くらいで潮干狩りなどで見かけることもあります。
水温が下がり脱皮が落着き殻が固くなってきたころ、身が詰まる晩秋から春が旬といわれています。
冬ではないんですね…。
おすすめな食べ方は塩ゆでや酢の物が美味しいです!
またメスは冬から春にかけて甲羅の中に内子が詰まり、絶品ですよ。
花咲ガニ
花咲ガニといえば花のように鮮やかな朱色の蟹です。
熱を加える事により鮮やかな朱色に変わることから花咲ガニと名前がついたともいわれています。
また花咲半島(根室半島)で多く獲れたからという説もあります。
こちらの花咲ガニもタラバ同様、蟹とはいえ分類上はヤドカリに近いです。
形はハートを逆にしたような形で胴体部や脚に多数のトゲがあります。
成長が遅くメスの場合、成熟するまで6年かかるそうです。
また漁獲サイズ9㎝となると8年はかかるといわれており、気が遠くなりますね。
こちらも旬は冬ではなく4月から9月が漁期で出回るのは初夏から秋口です。
こう見ると蟹の旬が冬っていうことはないですね…。
一般的な食べ方は煮蟹ですが、おすすめな食べ方は、ぶつ切りの味噌仕立てです!
美味しいですよ!
モクズガニ
湾や河川に生息するモクズガニ、7・8㎝で200gほどまで成長します。
川で見かける蟹の中では大型で、サワガニよりは下流域で見られることが多いです。
ハサミに毛が生えていることが特徴でその姿からミトンクラブと英語圏では呼ばれています。
モクズガニは昔から美味しい蟹とされてきました。
こちらも旬は秋、9月から11月頃です。
料理方法も様々ですが必ず泥抜きをして食べるようにしましょう
おすすめな食べ方は、大雑把に2つ折りにして甲羅の身にかぶりつくと、甘味うまみがとても絶品です。
その他にも沢山の食用ガニが生息していますが、今回は以上の3種にクローズアップしてみました。
カニの御三家
カニの御三家といえば言わずと知れたタラバガニ・ズワイガニ・毛ガニですね。
日本で最も流通が多い蟹です。
タラバガニ
タラバガニは蟹といいますが実はご存じの方も多いと思いますがヤドカリの一種なんです。
最初は驚きました。
幅は約25㎝で脚の長さまで入れると1mを超えるといわれています。
また鋏は右の方が大きいのです。
そしてタラバガニはヤドカリの仲間なのでなんと横ではなく前や後ろにも動く事が出来ます。
顔立ちもよく見るとヤドカリに似てる気がしますよ。
とても美味しいタラバガニですが実は蟹味噌はほとんど入っていません。
入っていたとしてもとても不味く一般的には食べられません。
しかし、やっぱりタラバガニは美味しいです。
みなさんはどんな食べ方が好きですか?
焼きタラバガニ・しゃぶしゃぶ・刺身!
僕は、ほとんどこの3つの食べ方です。
まずは焼きです。
シンプルにグリルで焼きます。うまみがあふれだし、身を口に含んだ瞬間口いっぱいにうまみが広がります。
最初はそのまま焼いて何もつけずタラバガニ本来の味を堪能しましょう。
次にしゃぶしゃぶです。
ボイル済みであれば冷凍してあっても温まるまでお出汁につけてしゃぶしゃぶが良いですね。
ちょっとお出汁にくぐらせるだけで身も引き締まりお出汁のうまみとの相性も良くとても美味しいです。
煮るのではなくちょっとくぐらせてしゃぶしゃぶが最高ですよ。
最後はお刺身です。
こちらも絶品!
そもそも、魚介類のお刺身好きの僕は、タラバガニのお刺身が大好きです。
以前はボイル状態のお届けが多かったですが、最近では生のまま急速冷凍されたものもあります。
そちらを買った場合は迷わず、お刺身です!
流水で解凍し氷水に一瞬浸して身が開くまで待ちましょう。絶品です!
ズワイガニ
日本海の冬の味覚の王者ともいわれるズワイガニ。
刺身、焼き、茹でともに甘味があり濃厚なうまみで絶品です。
エチゼンガニやマツバガニとも呼ばれています。
こちらはタラバガニと比べると若干小ぶりですが、それでもオスでは幅が14㎝、脚を広げると70㎝ほどになります。
メスはオスの半分くらいの大きさです。
さて、味ですがしっとりとした身肉はとても甘味があり刺身は薄く透き通ったピンクです。
茹でて食べたり焼いてで食べたり、はたまた蟹鍋にしても絶品です。
市場では大型のオスのみをズワイガニと呼びます。
そうですよね…メスは見比べるとわかりますが、まったく別の蟹にも見えるくらいです。
蟹みそも、卵もとても濃厚な味わいで美味しいです。
たくさん脱皮したものほど身がとても詰まった美味しい蟹とされています。
また甲羅に黒い斑点がついてれば、健康的な海で育った美味しい蟹なのです。
間違っても汚れだ、なんて避けないでくださいね!
毛ガニ
大きいもので甲羅が12㎝くらい、重さも1キロくらいになりオスのほうが大きいです。
これは脱皮周期がオスは1年、メスは2年または3年とオスに比べて長いからなんですね。
殻はあまり硬くなく、短い剛毛がびっしりと生えていて、これに由来し毛ガニとされています。
国内では主に北海道沿岸の各地域と本州では岩手県が有名です。
毛ガニは本州岩手産は12月から3月と冬が旬ですが、実は北海道では冬以外の時期にも水揚げされ、春から夏はオホーツク、秋は根室と、ほぼ通年で旬があります。
いつでも食べられるのは最高ですね!
味はコクがあり身がとても詰まっています。
毛ガニの味噌が1番美味しいという人もいるくらい蟹みそは濃厚で定評があります。
丸ごと茹でて食べても美味しいのですが身が崩れやすいので炊き込みご飯やすり身にすることも多いです。
蟹みそと合わせてグラタンなどの洋食にするのも良いですね。
ズワイやタラバと違って豪快に食べるよりも『味』を楽しむのも毛ガニの楽しみ方ではないでしょうか。
まとめ
さて、ここまで様々な蟹達をご紹介して来ましたが、まず蟹の旬は必ずしも冬ではない事に結構驚かされました。
意外と世間では冬になると、特にお正月前後は通販も含め蟹が目立つのでどうしても冬のイメージですが1年を通して蟹は美味しく食べられるという事です。
また蟹の御三家とされているタラバ・ズワイ・毛ガニのほかにも美味しくいただける蟹はたくさんあります。
しかし冬の時期の蟹の通販はこぞって大売出しをする事が多いのでお買い得に手に入れることが期待できます。
このような時期だからこそ今年の冬もご自宅で家族そろって蟹を囲み召し上がってみてはいかがでしょうか。
おしまい
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